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照徳林道終点
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前日は大樹町の道の駅にテント泊。何事もなく穏やかに過ぎる山行前日と思いきや、13時過ぎの調査もののメールにあわてふためいてしまいました。17時直帰のはずが、出発時間と考えていた20時帰宅となり、札幌を出たのは22時でした。初日の行動を考えると急ぐ旅ではありませんでしたが、やっぱ最初に思い描いていた計画が崩れると焦ってしまいます。相当焦っていたようで、帰宅途中の駅地下道の自動ドアに激突して、右手の拳を強打しました。先が思いやられます…。それでも前年とさほど変わらない時間帯に車止めを出発することができました。天気はすこぶる良い。 |
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クマノ沢入渓
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帰りに分かったことですfが、入渓地点はヌビナイ右股とクマノ沢の合流地点であるconta365m付近からクマノ沢を10数分度遡行した所でした。連日に晴天で水量は少なく感じました。天気はいつまで持ってくれるだろうか。週間予報では16日晴れ、17日曇り、18日雨の予報。 |
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conta500m二股手前
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conta586m二股(直登沢出会い)
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入渓してから約3時間で直登沢出会いに到着。まずまずのペースである。 |
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conta586m~conta655m間の滝その1(3m)
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昨年は左岸側壁をハラハラドキドキしながら登りました。今年は、昨年の轍は踏まず、右岸を安心楽々巻きました。 |
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conta586m~conta655m間の滝その2(5m)
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ご覧のとおり左岸を巻きました。ここも安心楽々です。 |
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conta586m~conta655m間
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conta586m~conta655m間の滝その3(3m)
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特に問題ありません。 |
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conta586m~conta655m間の滝その4手前
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conta586m~conta655m間の滝その4(3m)
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ツルツルに磨かれた釜の滝です。細かいホールドとフェルトのフリクションを頼りに細心の注意を払いながら登りました。ラバーソール(ステルスC4)の沢シューズを履いているジョニーはこの手の滝は難なくスルスル登ってしまいます。 |
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conta586m~conta655m間の淵
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ツルツルの滝を越えれば、ショルダーの滝。今回はショルダーではなく膝を貸しての登りです。右岸の棚に上がってからは、そのまま棚を進みました。安心楽々です。その次に出てくるのがこの淵。真夏であれば、ジャブジャブ泳いで行けば気落ちが良いし、簡単楽々なのでしょうが、私たちは右岸を巻きました。巻いても安心楽々です。 |
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親父のクソ
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なかなかのもんです。 |
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conta586m~conta655m間の滝その5(5m)
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この滝は左岸側に2m程度泳げば、流水脇を直登することができると思われます。写真は、積極果敢に右岸を登ろうとしているジョニーですが、あそこから上が厳しいのです。確か前年も同じようにトライして敗れているはずです。右岸10m手前の草付きを登るとケモノ道が滝の上流に我らを導いてくれました。ここも安心楽々です。 |
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conta655m三股
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昨年は中央労山といっしょしたが、今回は我らが一人占め。流木が豊富で薪に窮することがありません。ここのように盛大な焚き火が約束されるテン場はそう多くないと思います。昨年焚き火場にあった太い大きな焚き木は、下流に流されていました。連日の晴天でカラカラに乾燥した薪は、一発即点火でしたが、燃え尽きるのも早かったです。 |
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conta655m三股の焚き場
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三股の夜
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いい焚き火ができた。燃えろよ!燃えろ! |
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conta655m三股~750m二股_4段の滝
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conta655m三股を出るとまもなくして4段の滝が出てきます。私が見たいくつかの記録では3段の滝と記されています。北大山岳部は最後の滝を泳いだらしいですが、私たちは水に浸からずに登りました。最初の滝(2m)は右岸を登り、2段目は左岸、3~4段目は右岸を巻きました。 |
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conta655m三股~750m二股の淵
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真夏の暑い盛りにはジャブジャブ中を行くのでしょう…。私たちは左岸をへつりました。 |
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conta655m三股~750m二股_トイ状の滝3m
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メモにも右岸を直登したとありますが、右岸を巻いたの方が正しいのかもしれません。いや、きっと正しいのでしょう。 |
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conta655m三股~750m二股_滝その3(5m)
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右岸を登りました。 |
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conta655m三股~750m二股_雪渓
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早くも雪渓が登場というか、この時期でも雪渓が残っているとは驚きです。この後もたくさん出てきます。 |
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conta750m二股
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conta750m二股を撮影したものですが、今となっては手前から二股全景を撮影したものなのか、直登沢である右股をピンポイントで撮影したものなのか分かりません。たぶん直登沢を撮影したものでしょう。 |
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conta750m~1040m二股_滝その1(10m)
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右岸を巻きました。 |
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conta750m~1040m二股_滝その2(30m大滝)
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切り立った岸壁の奥に左側から落ちてくるのが、30m大滝です。第1の核心です。登れるものなら登ってやろうという意欲は持っていましたが、私たちの世界ではありませんでした。心は易きに動きます。 |
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conta750m~1040m二股_滝その2_02
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正面に見えるガレガレのルンゼ(左岸ルンゼ)を上まで登ってから右上しているルンゼを詰めました。1箇所逆層の滝がありましたが、滝の上から倒れ架かっていた木を利用して登ることができました。後続にはロープを出しました。ルンゼ上部からは草付きをトラバースして滝の落ち口を目指しました、途中、ルンゼが2箇所出てきました。1箇所目は横断できなかったので、更に20m登った所の草付きを横断し、2箇所目のルンゼは斜め懸垂により横断しました。2箇所目のルンゼを通過すると滝の落ち口上部付近に来ており、懸垂2回で沢に降りることができました。大滝は上にもう1個滝が架かっており、私たちは2段目の滝の上におりました。 |
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conta750m~1040m二股_滝その3(ナメ滝30m)
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大滝の次はナメ滝30mです。この滝は山谷の172頁にも掲載されている滝で、最後の十数mが微妙でした。 |
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conta750m~1040m二股_滝その3_02
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最後の微妙な十数mを抜け、滝の落ち口から下をのぞいたところです。 |
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conta750m~1040m二股_滝その4(2段滝20m)
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ナメ滝の上には更に2段滝(20m)が続きます。2段滝の1段目(15m)です。上部に2段目の滝(2~3m)がわずかに見えます。両方とも右岸から巻きました。 |
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conta750m~1040m二股_滝その5(60mナメ滝)
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3m程度の小滝(ウォータースライダー風の滝、トイ状の滝あり)を3つほど越えるとconta930m付近に大きなナメ滝が出てきます。 |
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conta750m~1040m二股_滝その5_02
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ジョニーと沼さんは右岸を巻きましたが、ある人の記録に右岸水流のクラックを直登とあったので、自分も挑戦してみました。見事に途中で行き詰まってしまいました。下部5mは問題なく登れましたが、中間の5mが微妙で後一歩が踏み出せませんでした。ジョニーにロープを出してもらいました。 |
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conta750m~1040m二股_滝その6(8m)
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60mナメ滝の次の滝もナメ滝。 |
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conta750m~1040m二股_滝その7(2段滝23m)
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一段目は3m程度の小滝、続く2段目(20m)はクラック登りとなるが、ここも微妙だった。ノーロープで登ったが、中間にあった残置ハーケンを見てロープを出すべきだったかなと…ちょっとびびってしまった。 |
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conta750m~1040m二股_滝その7_02
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2段目の滝を登る。 |
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conta750m~1040m二股_雪渓
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conta1040m二股手前は雪渓の墓場だった。 |
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conta750m~1040m二股_雪渓その2
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今にも崩れ落ちそうな雪渓の下を息をこらしてそっとくぐり抜けました。 |
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conta1040m二股_山谷グラビアの滝(8m)
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conta1040m二股は雪渓の残骸でグチャグチャになっていました。雪渓の上から滝の上部にわたることも考えましたが、ちょっとしたアイスクラミングになりそうだったので、雪渓の下から取り付きました。冷たい水でした。後日、この滝が山谷のグラビアぺージに掲載されている滝であることが分かりました。 |
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conta1040m二股~1120m二股_スノーブリッジ
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なかなか大きな雪渓(スノーブリッジ)が残っていました。 |
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conta1040m二股~1120m二股_スノーブリッジ02
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ここも息をこらしてそっと走り抜けました。 |
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conta1040m二股~1120m二股_スノーブリッジ03
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スノーブリッジを抜けると、8mの滝があり、その滝を越えると、まもなくして1120m二股となります。 |
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conta1040m二股~1120m二股_滝その1(8m)
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スノーブリッジを抜けた後に出てきた8mの滝です。 |
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conta1120m二股の滝(チムニーの滝20m)
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conta1120m二股です。直登沢は右股で、チムニー登りで越えました。遡行図には結構難しい、快適でないとのメモ書きが残されています。 |
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conta1120m二股の滝(チムニーの滝20m)02
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conta1120m二股の滝(チムニーの滝20m)03
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conta1120m二股~源頭
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チムニー滝を抜けた後は中尾根(岩)を数十m登ってから本流に戻りました。この写真はその前後だと思います。 |
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conta1120m二股~源頭_滝その1(15m)
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この滝は、三人三様、それぞれが好きな所を登りました。ちなみに私は左岸登ってます。 |
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conta1120m二股~源頭_滝その2(ハング滝2m)
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奥に見える滝が私たちにとっての第2の核心になりました。その前に出てくる小さなハング滝は、ちょっと苦労しますが、登れないことはありません。ちなみにハング滝手前の右岸を巻くことも可能かもしれません。 |
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conta1120m二股~源頭_滝その3(45m)
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ロープがあれば何てことない滝でもリードするとなると根性がいりました。15m登って右岸のルンゼで1本ランニング(ハーケン)を取り、水流に向かって3mトラバース、水流のクラックで1本(キャメ#2)取って乗り越しました。もちろん空身です。水流のクラックには#3がジャストフィットしそうでしたが、担務だったジョニーが忘れたために泣く泣く#2をセットしましたが、後続を上げるのにロープ操作した際にはずれてしまったとのこと。落ちなくてよかった…。 |
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源頭
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高度計がconta1335mを指したところで水を汲みました。時間的にヌビナイ右股上二股まで下りられそうでしたが、念のため2.8L担ぎました。 |
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源頭その2
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稜線
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源頭のヤブ漕ぎは薄かった。ピーク直下の稜線に出ました。 |
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ヌビナイ右股
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ガスが晴れて、これから下る右股が見えました。 |
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主稜線
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ソエマツ岳はガスの中 |
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060917kumanosawa54
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ピリカヌプリ山頂
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チームK(ジョニー、ポヤンピィ~、沼さん) |
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上二股への下降
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ピークでしばし休憩。今日中の上二股は見えてきた。ピークに到着した時はガスっていたが、次第に切れだし、下降する右股沢も目視できた。10年前ピーク直下で泣く泣く下山した沢で、自分が想像していた風景とちょっとばかし違った感じがした。ガスが切れているうちにコンパスを切って方角固定し、下山開始。こちらも源頭のヤブは薄かった。 |
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conta1230m二股
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我々は左股を下りてきた。95年に遡行した時は、たぶん右股を進んだためにヤブ漕ぎに難儀し、ピーク100m手前で時間切れ下山になったのだと思います。この二股の左右の沢型を前にして、一般的な感覚だと右股を進んでしまうでしょう。 |
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ヌビナイ右股上流部
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ガレがしばらく続きます。 |
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上二股手間の滝
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ピークから上二股まで2時間ちょっとでした。 |
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上二股の夜
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今宵もいい焚き火ができました。クマノ沢を完遡した充実感と心地よい疲労感に浸りながら、焚き火の炎を見つめる我らです。言葉少ない夜でしたが、皆満足していたと思います。 |
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エメラルドグリーンの淵
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ヌビナイ右股といえば、やっぱこの構図でしょう。 |
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ヌビナイの高巻き
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左岸の高い所を巻いている沼さん。クマノ沢を遡行してきた我れであったが、やっぱ気持ちのよいものではありませんでした。 |
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キノコ
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途中で見つけたキノコ。食えるのかな…? |
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林道
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正徳林道終点(車止め)は、ヌビナイ右股とクマノ沢の出会いからクマノ沢を10分ほど下った所でした。僕らのクマノ沢はやっと終わりました。 |
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